KO
広島駅徒歩5分のタップ教室。入会金なし。休んでもお金がムダにならないスタンプカード制。男女更衣室有。付近コインパーキング100台有。お問い合わせ090-2293-1874
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3月20日は、長男タカノブの高校の卒業式である。
タカノブは、中学校の時から問題を起こした。
親は、トータルで10回以上学校に呼び出された。
ある時は、試験中、鞄から生きたヘビを出し、試験を中断させた。
また、授業中、アデランスというあだ名の英語教師のカツラを剥ぎ取り、
その英語教師は、そのまま自宅に帰り、学校を休むようになった。
卒業式では、卒業生全員の名前が呼ばれ、みんな「はい」と答えるが、
タカノブは、呼ばれた時「うほほ〜〜い」と叫び、会場がざわついた。
PTAの役員をしていた女房は、同級生の親など顔見知りがいる中、
あの時ほど恥ずかしかったことはないと言った。
中学校の担任は、年配で女性のK先生。
彼女はタカノブのことをタカと呼んでくれていたが、
ずいぶん迷惑をかけたと思う。
いまは、もう転勤しており、どこの中学校にいるのか知らない。
公立高校に入学してからもタカノブの問題は続いた。
数学の教師と、宿題を出した出さなかったでモメ、
教師が「あとで宿題のプリントを職員室に取りに来い」と言ったら、
タカノブは「おまえが持って来い」と言い返した。
これが元で教師とモミ合い、1回目の謹慎。
謹慎明け3日目にあった運動会では女装で行進し、2回目の謹慎。
その後、停学を繰り返し、秋には転校。
そして通信制の高校に入るが、ここでも問題は続いた。
屋久島のスクーリングに行ったときは、
福岡空港で持ち物検査の係員とモメごとを起こした。
タカノブは、次第に学校に行かなくなった。
通信制高校の担任I先生は、学校に来るように何度も電話してきた。
たぶん、200回くらいは電話してきたと思う。
電話の最中、I先生の方がキレたときもあったが、
おかげでタカノブは、また学校に行くようになり、
ギリギリ卒業に間に合った。
そして、昨夜、I先生からの電話がかかってきた。
タカノブは電話を切ると「めんどくせー」と言った。
どうした?と父が聞くと、
それは、I先生が、中学校の担任だったK先生に連絡をとり、
K先生が通信制高校の卒業式に来るという知らせだった。
卒業生には、K先生の教えた生徒はタカノブしかいない。
タカノブを見に来るという意味だ。
実は、担任のI先生、元プロボクサーという異色の教師である。
I先生の戦績をネットで調べてみると、2試合記録が残っていた。
6RTKOと判定で2試合とも負けだったが、
今回、タカノブの父は、2人の教師にKOされた気分なのである。
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